【ビタミンはなぜ重要?】
2024/08/09

【ビタミンはなぜ重要?】

ビタミンとは、エネルギー産生栄養素である糖質・脂質・タンパク質の代謝を円滑に進めて潤滑油のような働きをする栄養素です。カラダに必要な量はわずかですが、体内でビタミンを合成できないあるいは必要量を合成できないため、食品から摂取しなければいけません。

食品に含まれているビタミンはさまざまです。野菜や果物などの植物性食品のほかに、動物性食品に多く含まれているビタミンもあります。カラダに必要な量を摂取するには、特定の食品に偏らないような食事内容が基本です。

ビタミンの種類と働き

13種類あるビタミンは、脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンの2つに分けられます。

脂溶性ビタミンには、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK」の4種類があります。脂溶性ビタミンを過剰に摂取すると体内に蓄積されて過剰症を引き起こす可能性があると言われているため、過剰摂取に注意が必要です。

水溶性ビタミンには、「ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン」の9種類があり、ビタミンC以外はまとめて「ビタミンB群」と呼ばれることがあります。水溶性の名の通り、水に溶けやすい性質があり、過剰に摂取した場合は、尿として排泄されますが、摂取量が少ない場合は、欠乏症を引き起こす可能性があると言われています。

次に、各ビタミンの働きをみていきましょう。

ビタミンA

ビタミンAは、皮膚や粘膜を健やかに保ち、視覚に関わる色素タンパク質の生成、カラダの成長に関わっています。豚レバー、鶏レバー、ウナギなどの動物性食品に多く含まれるほか、ビタミンAの前駆体である「プロビタミンA」としてニンジン、ホウレン草などの緑黄色野菜に含まれていることも特徴です。プロビタミンAに含まれるカロテンのうち、βカロテンはビタミンAの変換率が最も高いと言われています。しかしβカロテンはカラダの中に入ると、必要な分だけビタミンAに変換されるため、過剰摂取の心配はありません。

ビタミンD

ビタミンDはカルシウムと関わりがあり、カラダづくりをサポートします。食品から摂取するほか、適度に日光に当たることで合成されます。しかし、日照時間は居住地や季節で変動があります。日光浴の時間が少ない場合は、食品からビタミンDを積極的に摂取することを心がけてみましょう。ビタミンDを多く含む食品は、鮭、サンマ、ブリなどの魚類、きのこ類、卵などがあります。

ビタミンE

ビタミンEは細胞膜に存在し、健康維持を助けます。さまざまな食品に含まれているため、極端に偏った食生活をしていない限り、不足することはほとんどないといわれています。ビタミンEを多く含む食品は、西洋かぼちゃ、うなぎの蒲焼き、めかじき、アーモンドなどがあります。

ビタミンはカラダの中で、さまざまな働きをしています。各ビタミンは栄養バランスの整った食事をしていると不足しにくいといわれています。しかし、食事をとる時間が作れないなどの原因で栄養バランスが偏った場合に、不足分を補う選択肢の一つとして、栄養補助食品を取り入れてみてはいかがでしょうか。