体脂肪を落とすためには具体的にどういうことなのか知らない人も少なくないはず。脂肪燃焼のメカニズムを知り筋トレやダイエットの効果UPを目指しましょう!!
脂肪細胞には、白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞の二種類があり、それぞれ違う働きを担っています。脂肪の働きの違いについて解説します。
・白色脂肪細胞
この白色脂肪細胞は、体内で使い切れず過剰となったエネルギーを中性脂肪として蓄える働きがあり、いわゆる脂肪太りの原因となる細胞です。皮下や内臓の周囲に多く存在しています。
・褐色脂肪細胞
白色脂肪細胞とは逆の、脂肪を減らすという驚きの機能を持っています。脂肪細胞なのに、その脂肪を燃やしてエネルギーを消費することが期待されています。白色脂肪細胞と同じ脂肪なのになぜ褐色なのかというと、鉄(赤褐色)を含んでいるミトコンドリアが多く存在するからです。このミトコンドリアに存在する熱産生タンパク質が白色脂肪細胞から分離された脂肪酸を取り込み、エネルギーへと変換します。
脂肪は分解しないと燃焼されない
蓄えられた中性脂肪は、そのままにしているだけでは消費することができません。
各組織がエネルギーとして中性脂肪を利用するには、遊離脂肪酸という形に分解される必要があります。人は寒さなどの刺激を受けたり、運動をしてエネルギーが必要になったりすると交感神経の活動が活発になります。すると、リパーゼという酵素が活性化され、中性脂肪を遊離脂肪酸とグリセロールに分解します。この遊離脂肪酸は余ると肝臓へ送られ、また中性脂肪へと戻ってしまいます。
分解させたら運動して消費しよう
減量するためには20分以上の運動時間が必要とされていましたが、最近の研究では、一日のうちに30分の運動を一回するのと、10分ずつ三回に分けて運動を行うことでは効果に差がないことがわかりました。つまり、同じ運動で合計時間が同じであれば、一度にしても複数回にわけても効果は同じということです。
脂肪燃焼の効果を出すには、適度な運動時間とともに適度な運動強度も必要となります。また、一回の運動では影響がなく、数か月以上の長期的な運動が必要となります。
食事制限などで摂取カロリーを減らしても、脂肪は燃焼されません。体重が減っていたとしても、実は脂肪を燃やしてくれるはずの筋肉が減っていただけだったら本末転倒ですよね。
運動で脂肪を分解させるスイッチを入れるだけでなく、消費するために適度な運動を続けてあなたの理想とする体へ近づけましょう。
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