今回は、アトピー性皮膚炎の原因と栄養学的アプローチについて書いていきます。
●アトピー性皮膚炎とは?
★かゆみのある湿疹が慢性的に良くなったり、悪くなったりを繰り返す病気になります。皮膚のバリア機能の低下、皮膚の炎症などで湿疹が発生するのがメカニズムになります。
●原因
★アトピー性皮膚炎は様々な要因によって発症するため、その原因の特定が難しいです。
今回は代表的なもの5つを紹介していきます。
・遺伝
家族にアトピー性皮膚炎を持っていると遺伝するケースが報告されています。また気管支喘息や、結膜炎なども遺伝すると言われています。
・IgE抗体を作りやすい体質
IgE抗体があるとアトピーに掛かりやすいと言われています。海外へ血液検査を依頼することで分かるそうです。
・アレルゲン以外の刺激
発汗、洗剤などが合わなくて発症するケースや皮膚の乾燥などがあります。
・生活習慣の乱れ
・過度なストレス・睡眠不足
生活環境が変わるとアトピーの発症リスクが高まる事が報告されています。
●アプローチ
★アトピー性皮膚炎は完治が難しく、中長期的な付き合いが必要になります。
その中でも、摂れるアプローチが3つあります。
・原因の除去
・スキンケア
・ステロイドによる薬物療法
「皮膚は内臓の鏡」と言われることがありますが、トラブルの原因は内臓によるものがほとんどです。栄養欠乏などが原因なのですが、アトピー性皮膚炎の方は3つの栄養が欠乏している事が多いです。
・ビオチン
免疫機能を正常にさせる効果。ビタミンB7ともいわれる。
アレルギーや炎症などは主に「ヒスタミン」の過剰分泌が原因と言われるのですが、これらを調整する役目があります。
・亜鉛
細胞分裂に必要な栄養素。アトピー性皮膚炎の方は皮膚の機能が落ちているのがほとんどのため、これらを生まれ変わらせるターンオーバーが必要になる。
・ビタミンA
アトピー性皮膚炎の方は、肌の上皮機能が衰えている場合が多いので、これらを改善する栄養になります。また、ビタミンAを働かせるためには亜鉛が必要になります。
また、これらの栄養の吸収を良くするために腸内環境を整えるプロバイオティクスなんかも有効になります。