水分は体内に置いて、とても重要な役割をしています。
溶媒・潤滑液・運搬液として働きます。
胃に運ばれた水分は、含まれるカロリーに応じて胃の滞留時間が変化していきます。安静時では350mlの水は約12分かけて、全体の約50%が胃から小腸へ送られていきます。しかし10%グルコース溶液の場合、同じ量を腸へ運搬するのに40分近くかかっていきます。これでは、運動中の飲料としては運搬が遅いです。
飲料水の糖濃度で胃の滞留時間が変化するのは、十二指腸にある化学センサーが、胃から送られる内容物を判断し幽門から内容物を運搬の調整をおこなっているためとされます。高カロリー糖溶液の場合、小腸での吸収時間を確保するためにゆっくりと運搬されていきます。
最近では、水分補給において浸透圧を重視する考えから、グルコース濃度を重視する考えへシフトしています。ちなみにデキストリンやフルクトースは、同じカロリーでもグルコースに比べてやや胃のなかに滞留時間が短いと報告されています。
・運動時間が45分未満の場合
糖分の補給は必要ないため、水での水分補給で十分です。
・運動時間が45分以上の場合
水分に加えて糖分・ミネラル・ビタミンの補給が必要です。糖分補給する事で、筋グリコーゲンを節約することができます。