ケトジェニックとは、炭水化物を適切に制限する事で、ケトン体(KB)量を上げ、脂肪をエネルギーとして燃焼する代謝状態(ケトーシス)にするダイエット方法です。ケトジェニック体質になる事で身体は脂肪を燃料として燃やし始めます。
ケトン体とは何か?
ケトンまたはケトン体(KB)は、脂肪と脂肪酸が燃料として使われるときに生み出されます。身体は通常、食事の中の炭水化物から必要なエネルギーを得ていますが、十分な炭水化物が得られない時は、蓄えられた脂肪が分解されていきます。
ケトン体は体内に蓄積する事があり、血中アトン濃度が高すぎると毒性を持ち、ケトアシドーシスと呼ばれる状態に至る事があります。この状態は一型糖尿病の間でもよくみられるもので、命を落とす場合もあります。
しかし糖尿病を持っていない人の場合は、ケトン体の生成が抑制されて血中のph値が正常に戻るため、心配は入りません。ケトン濃度をテストすることも可能で、一つは、血中ケトン濃度と血中グルコース濃度を調べる事ができる血中グルコース測定器を使う方法です。尿検査によって調べることも可能です。
ケトーシスはどのような働きをするのか?
では、炭水化物を多く含む普通の食事を摂取すると体内では何が起こるのでしょうか?
最初は血中グルコース濃度が上昇します。これは摂取した食事にグルコースが多く含まれているためであり、血中グルコース濃度が上がるのは自然なことです。その結果、上がったグルコース濃度を下げるため、膵臓がインシュリンというホルモンを分泌します。
インシュリンは体細胞の中にグルコースを取り込み、グリコーゲンという形で蓄えられます。これは不溶性物質であるため、分解されたり代謝されることなく蓄える事ができます。グルコースの一部は、身体が通常の働きをするためのエネルギーとして使われます。
また、血中グルコース濃度が下がると、膵臓はグルカゴンというホルモンを分泌します。このホルモンは蓄えたグリコーゲンをグルコースへと分解し、グルコースは身体によって代謝されてエネルギーを生成してきます。