葉酸は水溶性ビタミンの一種で、ビタミンB群に分類され、ほうれん草から発見された為葉酸と名付けられました。
葉酸は血液を作る上で重要な役割を果たす栄養素の一つで、ビタミンB12と共に働きます。貧血予防に必要な栄養素として、耳にした事がある人もいるかもしれません。また体内でDNA合成やたんぱく質合成にも葉酸が関係しています。
DNAは私達の体を作り正常に機能させるための設計図のもととなる物質です。
DNAの中には遺伝子が存在し、この情報に基づいて作られたたんぱく質には体の材料となるもの、生体内での働きを果たすものなど様々なものがあります。DNAやタンパク質の合成が上手くいかないと、上手く体を作り機能させる事ができないのです。
葉酸は母親の胎内で胎児の脳や神経管、心臓などの体の重要な部分が形成される妊娠初期に特に多く必要とされ不足すると子供に先天性の異常が生じる可能性が高くなる事がわかっています。その為、胎児の正常な発達にとって重要な栄養素とも言われています。
また近年では、動脈硬化のリスク因子である「血清ホモシステイン」という物質が血液中に増えるのを抑える働きがあることでも注目されています!